honuno? hohu?
【帆布】という言葉を見て、なんと読むのかと質問されることがよくあります。
『ほぬの』や『ほふ』とも読めますが『はんぷ』と読むのが一般的です。
一般的といっても【帆布/はんぷ】に対しての世間の認知度はまだまだ低いようで、どちらかと言うとHANPU(はんぷ)というよりもCANVAS(キャンバス)という言葉が一般的ですよね。
どちらも織自体、「平織り(碁盤の目状のもの)」の生地ですから、もともと同一のモノです。
実際、パソコンや携帯で"はんぷ"と入力しても、"頒布"や"ハンプ"としか変換されないことも、「帆布」という単語は世間への浸透性が低いことの表れかもしれませんね。
ちなみにうちも【牛や/ぎゅうや】なのですが『うしや』と読まれることがあったりしますが...。
生地に関しても、ある程度年配のお客様がご来店された際に、「トラックの(幌)ホロだよね?」とか「テントの生地でしょ?」などと言われます。
そうです。

昭和30年代ぐらいまで、まだナイロン繊維やアクリル、ビニール製品等が世間に浸透して居ない時代、このパラフィン(蝋)防水加工したゴワゴワした「綿」生地が、トラックの幌やテントに使われた素材であることは、好きな方や年代によって認識されているものの、若い世代にはこれが"帆布という生地"である、ということがあまり知られていないようです。
そもそも帆布とは、帆船の帆に使うための厚手で丈夫な生地として、平織りの綿(または麻)で作られたのが始まりで、国内で最初に確認された帆布は織田信長の帆船とされています。

その後、時代の変化と共に様々な用途に使われるようになり、パラフィンなどで防水加工のモノは、鉄道貨物のシートやテントなどの産業資材として、その他もお酒や醤油のコシ布・道具袋・酒屋さんや牛乳の配達袋・学生カバンなどその丈夫さを活かして様々な用途に用いられ、生活資材としても大活躍してきました。
牛やの帆布の色からも連想されるように軍隊の軍服(国防色の物やカーキの物)などにも用いられました。
牛やではこれを、カジュアルやビジネスやアウトドアシーンに使われる帆布のかばんの素材として使っているわけです。こういうことを知り始めて【帆布】にハマる方も多いようです。
使えば使うほど味の出る帆布鞄のように、知れば知るほど奥が深く、だからこそ興味がわくんですよね。