生地の話 ~其の2~ / 2010.4.12
~工房よもやま話 第2弾~
生地の話其の1に引き続き、織り上がった生地を染色・防水加工にしていく訳ですが、
「屋外用の帆布ならでは」の雨や紫外線などで退色しにくい染料を使って染色するので、帆布バッグの"モチの良さ"という魅力の一つになるの様です。(・・・言われてみれば安い綿だと、しばらく使うと紫外線で焼けて黒が緑がかってきたり、茶ばんできたりしますもんね。・・・)
そのあと、パラフィン(ろう)防水加工(通称:パラ防)するんですが、通常の染工所の染色加工と違い、パラフィンは厄介で、処理に手間がかかるのはもちろん、かつて全国各地にあったパラ防の染工所も近年環境条例が厳しくなったことで、排水や汚水の大変さや外国産が入ってくる様になった為、廃業してしまった染工所さんが多く、国内では僅か数軒になってしまいました。
その染工所さんに、牛やはパラ防の中でも防水性の高い「リック防水」という加工メニュー(・・・実は自○隊仕様などに使われ、他ではほとんど見られない)で仕上げます。
かくして、丈夫で・雨に強く・染色の強い、資材用の生地ならではの特長が、「帆布バッグってイイ!」という評判が口コミで広がって行ったのですが、帆布の人気が広がるにつれて、そういった素材の特殊性の背景は薄まり、近年僕から見るに、「帆布」というキーワードだけが"一人歩き"しているような気がします・・・。
その後、その生地を「洗い加工」で強制的に水を食わせ、荒色を落として少しいじめてしまいます。しかしこれによって綿素材特有の「後縮み」だったり「色落ち」しにくい"牛や独特の帆布"を作り上げて行きます。
つまり、製品化してから「後縮み」しちゃうと変形してしまうので先に萎縮させてから製品に仕上げるのと、色落ちしにくい使いやすい素材にする加工というわけです。それが牛やの帆布独特のテクスチャーを生み出し、製品になっても一点一点世界中で一つだけの鞄になるわけです。
"こだわりの帆布"・・・ 近年耳にも慣れてきたフレーズですが、"雰囲気が良い・・・"だけでは済まない、クドクドしいほどの生地の機能性という背景を表記しなければならないのもこれまた大変でもあり、また、それ以前にそのこだわりの生地を貫いていくのも大変だったりもするのでした。
しかしながら、この会社で僕が出合ったこの生地は、その良さや弱点も、使ってみなければ解らなかっただろうし、付き合っていくうちにアタリが出て表情が変わったり、また変わらずに頑張る生地の強さがあったり、なんてところは、単なる素材というというより、日々の生活につれそうものとして、友人や異性じみた、どことなく人間味があって面白い、単なる生地加工レシピでは語れない魅力的な世界が帆布の魅力なんだなぁって最近つくづく思うのでした。

~ 僕の毎日使うNo112Mのサンプル1号機
5年目だけどまだまだ元気!
生地の話其の1に引き続き、織り上がった生地を染色・防水加工にしていく訳ですが、
「屋外用の帆布ならでは」の雨や紫外線などで退色しにくい染料を使って染色するので、帆布バッグの"モチの良さ"という魅力の一つになるの様です。(・・・言われてみれば安い綿だと、しばらく使うと紫外線で焼けて黒が緑がかってきたり、茶ばんできたりしますもんね。・・・)
そのあと、パラフィン(ろう)防水加工(通称:パラ防)するんですが、通常の染工所の染色加工と違い、パラフィンは厄介で、処理に手間がかかるのはもちろん、かつて全国各地にあったパラ防の染工所も近年環境条例が厳しくなったことで、排水や汚水の大変さや外国産が入ってくる様になった為、廃業してしまった染工所さんが多く、国内では僅か数軒になってしまいました。
その染工所さんに、牛やはパラ防の中でも防水性の高い「リック防水」という加工メニュー(・・・実は自○隊仕様などに使われ、他ではほとんど見られない)で仕上げます。
かくして、丈夫で・雨に強く・染色の強い、資材用の生地ならではの特長が、「帆布バッグってイイ!」という評判が口コミで広がって行ったのですが、帆布の人気が広がるにつれて、そういった素材の特殊性の背景は薄まり、近年僕から見るに、「帆布」というキーワードだけが"一人歩き"しているような気がします・・・。
その後、その生地を「洗い加工」で強制的に水を食わせ、荒色を落として少しいじめてしまいます。しかしこれによって綿素材特有の「後縮み」だったり「色落ち」しにくい"牛や独特の帆布"を作り上げて行きます。
つまり、製品化してから「後縮み」しちゃうと変形してしまうので先に萎縮させてから製品に仕上げるのと、色落ちしにくい使いやすい素材にする加工というわけです。それが牛やの帆布独特のテクスチャーを生み出し、製品になっても一点一点世界中で一つだけの鞄になるわけです。
"こだわりの帆布"・・・ 近年耳にも慣れてきたフレーズですが、"雰囲気が良い・・・"だけでは済まない、クドクドしいほどの生地の機能性という背景を表記しなければならないのもこれまた大変でもあり、また、それ以前にそのこだわりの生地を貫いていくのも大変だったりもするのでした。
しかしながら、この会社で僕が出合ったこの生地は、その良さや弱点も、使ってみなければ解らなかっただろうし、付き合っていくうちにアタリが出て表情が変わったり、また変わらずに頑張る生地の強さがあったり、なんてところは、単なる素材というというより、日々の生活につれそうものとして、友人や異性じみた、どことなく人間味があって面白い、単なる生地加工レシピでは語れない魅力的な世界が帆布の魅力なんだなぁって最近つくづく思うのでした。

~ 僕の毎日使うNo112Mのサンプル1号機
5年目だけどまだまだ元気!